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吐き気

もしかしてストレス!?
吐き気の原因について

吐き気は、消化不良や胃酸過多によって引き起こされることが多いですが、食道、胃、腸などの消化器官や胆嚢、肝臓、膵臓の疾患が原因で起こるケースもあります。
特に、吐き気が持続したり、日常的に繰り返されたりする場合は、病気のサインである可能性が高いため、医師の診察を受けることが重要です。症状の原因を特定するためには、胃カメラ検査などの精密検査が必要になることもあります。

吐き気がある場合に
考えられる病気

食道・胃の病気

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流して炎症を引き起こす病気で、特に若年層での発症が増えています。この状態を放置すると、食道の粘膜が損傷し、「食道びらん」「食道潰瘍」へと進行するリスクがあり、食べ物を飲み込む際の困難など生活に支障をきたすことがあります。
過度な飲酒をした後に、胸焼けや喉の奥が苦く感じるといった不快な症状が現れることが多く、これらが続く場合は逆流性食道炎が疑われます。

食道裂孔ヘルニア

横隔膜には食道が通るために必要な、食道裂孔が存在します。食道裂孔ヘルニアは、この開口部を通じて胃の一部が胸腔内へ突出してしまう状態を指し、胸焼け、胃酸の逆流(呑酸)、吐き気などの症状が現れることがあります。

急性胃炎

アルコールの過剰摂取やストレス、不規則な生活、タバコ、感染症、アレルギー反応などの原因によって引き起こされる病気です。これらの刺激により胃粘膜へのダメージが増え、下痢や発熱、腹痛、吐き気などの症状を起こします。また、ピロリ菌感染による急性胃炎も存在しており、その場合は胃カメラ検査で胃の赤黒い変色や血液の付着が確認されることがあります。

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胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃や十二指腸の内壁に損傷が生じ、痛みや吐き気、出血を引き起こす疾患です。重症化すると胃壁に穴が開くこともあります。

胃がん

胃がんは、進行した胃炎や胃潰瘍から発生することがあり、ピロリ菌の感染も一因とされています。症状としては吐き気、胸焼け、食欲不振、腹痛が挙げられますが、これらが必ずしも起こるとは限りません。そのため、無症状で進行する場合もあります。早期発見と治療のためには、胃カメラ検査が必要です。

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機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアは、胃もたれやむかつき、ゲップ、横になると感じるお腹の苦しさなどの症状を引き起こす病気です。これらの症状は、胃や十二指腸の食物を送り込む機能の低下によるもので、胃カメラ検査では食物が残っていたり、腸液が逆流していたりすることが確認されることがあります。しかし、胃潰瘍や胃がんなどの重大な病気は見つからないことが多いです。
ストレス、不眠、アルコールや喫煙、カフェインの過剰摂取などが原因で発症することがあるため、生活習慣の改善が有効とされます。

大腸の病気

急性胃腸炎

胃や腸の粘膜に炎症が生じた状態です。通常は微生物の感染が原因ですが、稀に薬剤によって引き起こされることもあります。

腸閉塞(イレウス)

通常、飲食物や消化液は便として肛門から体外に排出されますが、小腸や大腸での閉塞によりこれが妨げられる状態を腸閉塞(イレウス)と呼びます。中腹部から腹部全体にわたる痛みや吐き気を引き起こすことがあります。

便秘

便秘は、便が硬くなる、または腸の通過が困難になり、排便が難しくなったり頻度が減少したりする状態です。これにより、下腹部の痛みや吐き気といった症状が生じることがあります。

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その他

  • 肝炎、膵炎
  • 虫垂炎
  • 胆石症
  • 脳血管障害

吐き気の検査

吐き気や嘔吐は、様々な病気の症状として起こります。診察では、胃痛や胸痛の有無、既往歴、現在服用中の薬、食事内容などを丁寧にお聞きします。
病気が潜んでいると考えられる場合、胃カメラ検査など適切な検査を行い、根本的な原因を特定します。

胃カメラについて
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吐き気があるときの対処法

吐き気があるときは、まず安静にして休息を取り、ストレッチや瞑想、深呼吸などのリラクゼーション法を試すことが大切です。食事は消化の良いものを少量ずつ摂り、刺激物や喫煙は避けましょう。食べ物は白米やトースト、バナナなどを、水分補給する際は電解質が含まれている経口補水液などが良いでしょう。
また、ストレスが吐き気の原因となることも多いため、ストレスをコントロールすることが重要です。趣味に打ち込んだり、仲の良い方とお喋りしたり、日光を浴びたりするのも効果的です。仕事によるストレスが原因の場合は、心療内科の受診や業務内容の相談を検討しましょう。
吐き気が続く場合は、重篤な疾患の可能性もあるため、早めに医療機関を受診してください。